舞台での挨拶なるものを終えて、監督と川上さんのサイン会のよう
たいていのファンは二人と話し、サインなんかをねだっていたが、
CDを売るためにこの場まで顔を出してはみたが、なんとこの会場
なんともはや、悲しい現実だ。
一体どういう理由でそうなのか根掘り葉掘り聞いて納得するか楯つ
今日は用事がまだあった。
高校の同窓会という名の忘年会が六本木である。
千葉にあった学校なのになぜ六本木か。
それも男子校なのに、野郎達の集まりに行く必要はあるのか。
いや、野郎じゃない、もはやおじさん達だ。
卒業以来けっこう毎年行われてきたらしいが僕は音信不通、住所不
時代の、テクノロジーの進歩とはすごいものだ。
フェイスブックというもので見つかって去年から声がかかるように
どうすべえかなあ、といつも通り悩み、まあいいやとほったらかし
会費の問題もあるだろうしちょうど東京にいるしと腹を決めた。
監督と映画の会場を出て一服していると、彼が「ぜひこの後一杯や
こういうこともあんまりないし、まだ20時とかだしまずは映画の
監督と主演女優の川上さん、助監督の若い青年、あとは広報の人な
僕を入れた5人。
歩いてすぐのハモニカ横丁に逆戻りだ。
普段あまり関わることのないジャンルの違う人たちと飲んで話すこ
どんな話を聞かせてくれるのだろうと席に着いたが、挨拶を交わし
髭おじさんと川上さん、監督と助監督という組み合わせで2×2で
しかもよく知らない映画の話だ。
最初はちょっと聞いてくれた。
「映画館には普段いきますか?」「いやあ滅多に行きません、こな
と、このキャッチボールだけで、ああこいつはあまり話にならない
困ったぞこれは。
せっかく来たのに完全に浮いてほっとかれてるやつだ。
思えば大人になってから、酒場に行き、話をするのは音楽という共
複数人で話してても、中心は結構自分だった。
なのに今は。。。
しかしここであきらめるわけにはいかない。
共通の話題があるはずだ。
しかし彼らの話題は映画のことばかり。
これには少々びっくりした。
僕らは普段、音楽のことなんか話題にしたりしないからだ。
「エドシーランの新しいの聞いた?」
「米津なんとかって実在しないらしいよ」
「JASRACについてどう思う?」
なんて話題では絶対に酒は飲めない。
酒を飲む時くらい、音楽のことは忘れたい。
しかし映画の人たちはどうやら違うらしい。
さらに普段顔を合わせている人同士ではないか。
珍しいやつがゲストで来てるんだからもっといじってくれてもいい
少なくとも逆の立場だったらそうするんだけどなあ。
人数が奇数なのがいけないのかなあ。
難しいもんだ。
と思いながら夜は更けていったのだ。