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祐天寺は炎天下だった。 出来るだけ日陰を選んで歩いた。 もう9月なのに夏は終わっていない。
缶ビールを買って飲んだ。 苦かった。 もっと甘いものを身体が欲していた。
田舎に帰ってきて、草の生い茂る無料駐輪所の脇でアップルジュースを買った。 350の缶を二口で飲み干した。
チャリは急坂を下り、国道をまたぐ。 小さな川を渡り、車道を駆け抜けた。 砂利道に空気の抜けかけたタイヤを滑らせて我が家へ。
14時間ぶりの家はまだまだ昼間の熱気を孕んでいる。 ぬるいお湯を浴び、強くクーラーをかけて、冷えたビールを飲んだ。 昼間の熱帯地獄を嘘のように思い出す。 生き返った。
あんなに眠かった日中だったけど、この夜の時間が幸せで、今夜も夜更かししてしまうんだな。 また明日の朝、眠気と戦い、前の晩の自分を恨むだろう。 けどきっとまた明日も夜更かし。
夜は深し、されど夜更かし、いとおかし。 |
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