昨夜は久しぶりのバンドリハーサルだった。
ここ数年歌だけでなくリードギターを担当してきた私だったが、
ギターリストはたくさんいる。
ドラムよりベースよりピアノよりよっぽど多いだろう。
それだけにいろんなタイプがいて、ハマるやつは滅多にいない。
上手い人はいくらでもいる。
けど何を持って上手いとするかが問題だ。
技術よりもセンスが合う方がいいし、
そんなピッタンコを探すのは大変だから自分で弾いてごまかしてい
しかしいかんせん私は不器用だ。
二人の女性を同時に愛せない。
二つのことを同時にできない。
左手で四角を描きながら右手で三角は描けない。
弾きながら歌えないのだ!
だから歌う時はギターは休んで、
ところがだ。
かなりピッタンコなやつを見つけたのだ。
EGだ。
彼は歌がいい。
声に惚れた。
歌い回しが抜群だ。
それでギターも弾ける。
これ以上はなかなかいない。
バンドの中で一番年下の私より10も若い彼は、
1曲やるごとに「これで大丈夫ですか?」と確認してくる。
全部の曲を一通りやってだいたい決まって休憩した後、
歌いながらちらっと彼を見ると、さっきまでの手探り感は消えて、
すでにライブかのようにはじけていた。
ちょっとびっくりして恥ずかしくて目をそらしてしまったほどだ。
しかも歌う歌う。
コーラスもするし、
こういうやつ大好き!と私は思ったのだ。
そう、私は。