2019/12/11

来てしまった。
監督からのメールが。
映画の上映が始まる前に、一度どこかで舞台挨拶に来てくださいと言われ、薄い返事で濁していた。
お愛想かもしれないし。

映画はとりあえず5回くらい上映される。
どんなだったかツイッターで書いてあるので読んでいた。
毎回満席で、舞台挨拶は役者さんたちが大挙してやって来て盛況のようだ。
どうやら僕はお呼びでなさそうだ。

もしも、もしももう一度強く誘われたら重い腰を上げようと思ってはいた。
そして
「最終上映日、吉祥寺、登壇セヨ」との召集令状が届いたのだ。
どんなツラしてどんなコメントを言えばよいか。
監督はじめ、役者の皆さんは、映画を作り上げたという自負があろう。
ONE TEAMだ。
それに比べ僕は10年以上前に作った曲を使ってもらっただけではないか。
だいぶにわかだ。
「音楽を担当した大川です」
とでも言えというのか。
久石譲でもあるまいし。

しかしこの先、映画の舞台挨拶に参加できる可能性は、ノーベル賞受賞会見くらい確率的が低い。
人生の思い出にでておくのも一興か。
こういう時、ロックの人はサングラスなんかかけて、うつむき加減で、言葉少なに挨拶するんだろう。
不機嫌な顔して「別に、、」とか言ってやろうか。
いや時期が時期だけに思いっきり外すだろう。

あとそうだ、どんな格好するんだ。
一張羅なんてないぞ。
アオキで買った背広どこにしまったけな。
いやあでもなあ、そんな背広で行ったら似合わなくて笑われそうだ
ロックの人っぽくロンTに破れたブラックジーンズか。
いや、それじゃリンドバーグだ、今すぐキスミーだ。
困ったもんだ。

ハーモニカ横丁でべろんべろんになってから行くか。