20201/2

千葉の実家にて。
初詣は鹿島神宮にした。
なんか今年は金物の年で、鹿島神宮は剣とか金物系らしいからそうした。
ざっくりしてうすーいがそういうことだ。

鹿島神宮に納品する?違うな、献上する?酒造会社が売り場を出していた。
そういや正月に飲む用の酒を持ってこなかった。
親父が病気をやって、もういい歳だし酒をやめろと医者に言われて随分経つ。
その親父の前で酒を飲むのも億劫だと準備を怠った。
一升瓶は重いし、四合瓶でも飲みきれるか分からないほど酒にはあまり強くない。
ワンカップを売ってるじゃないか。
ちょうどいいや、と2本買った。
1000円出してお釣り200円。
その時は気にしなかったがワンカップ一本、1合くらいかな、400円はどうだ?
一升瓶にしたら4000円取るのか?
なんと大層な酒ではないか。
よっぽど自信作なんだな。
獺祭よりも神亀よりも磯自慢よりも高いぞ。

家に帰ってよく見たら本醸造。
本醸造でも美味しいお酒はある。
友達が教えてくれた。
酒の中で下のランクの本醸造、それを美味しく仕込んでいる蔵こそが真剣に酒を造っているのだ。
うまい酒を求めて蔵周りをしている放浪者の友人が熱弁していた。
よし、それなら真剣に向き合ってみようじゃないか。

失敗した。
酒の道は険しく遠い。
なぜこれに400円の値をつける?
正月で財布の紐が緩んだ酒の味のわからないやつに売りつける作戦か。
見事にハマってしまった。
残念!

しかし年の初めにこういう目に遭っておけば、もう今年は安泰だ。
厄払いしたと思っておこう。